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ABOUT US

​ ―代表あいさつ―
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      加藤浩平

   金子総合研究所 所長
東京学芸大学 非常勤講師 

東京都出身。早稲田大学教育学部卒業後、専門書出版社に勤務。心理学や教育学の雑誌・書籍の編集に携わる。

取材をきっかけに余暇支援ボランティアとして自閉スペクトラム症(ASD)のある子どもや若者とかかわるようになり、その後、編集者を続けながら大学院へ進学。筑波大学大学院(博士前期課程)、東京学芸大学連合大学院(博士後期課程)を経て、東京学芸大学研究員。博士(教育学)。

 

現在も研究者と編集者の二足の草鞋で、特別支援教育の世界に関わっている。専門は、ASDのある児童青年のコミュニケーション支援・余暇活動支援。
 

著書(いずれも共著)に、『自閉スペクトラムの発達科学:発達科学ハンドブック10』(新曜社)、『発達障害のある子の社会性とコミュニケーションの支援』(金子書房)などがある。

TRPGを通じて目指すのは、
​生活の質を高め人生を豊かにすること。

「日曜余暇プロジェクト」(通称「サンプロ」)では、自閉スペクトラム症(ASD)をはじめとする発達障害のある子どもたちを対象に「テーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)」を遊ぶ、小集団ベースの余暇活動を、2015年より定期的に行っています。

 

TRPGは、原則コンピューターやネットは使わず、実際に人が集まってテーブルを囲み、紙や鉛筆、サイコロを用いて、会話しながら物語を進めるゲームです。一見、発達障害のある子どもや若者には不向きな遊戯にも感じられますが、サンプロの活動の中では、子どもたちはTRPGを通じて、コミュニケーションを楽しんでいます。

サンプロの前身は、代表の加藤の博士論文の研究(TRPGを通じた発達障害のある子どもたちのコミュニケーション促進の研究)です。研究に参加してくれた子どもたちの中で、TRPGを引き続き楽しみたい、という子どもたちの声を受けて、子どもたちの保護者と「東京学芸大学 藤野博研究室」の学生たちの協力のもとで活動をしています。またTRPGのほかにも、ボードゲームやテーブルゲームなどのアナログゲーム、好きなアニメ・漫画・ゲームについて語り合う「趣味トーク」などの小グループ活動も臨時イベントとして実施しています。

 

「サンプロ」のコンセプトは、子どもたちが、余暇・遊びを通してコミュニケーションや自己表現を楽しむこと、そのことによって、彼らの生活の質(QOL)が高まり、人生が豊かになっていくことです。

 

ASDなどの発達障害のある子どもたちは,必ずしも、集団活動やコミュニケーションが嫌い/苦手ということではありません。環境や周囲の関わりが本人にマッチしていれば、コミュニケーションを自発的に楽しんでくれますし,自由にその独特で豊かな想像力を表現してくれます。さらにそれらの体験を周囲の仲間たちと共有することもできます。そのことを私たちは実践や研究を通して確信しています。

これからも、発達障害のある子どもたちの自発性や好きなことを尊重しつつ、彼らのコミュニケーションに対するモチベーションやコミュニケーションの力を楽しく高めることができたらいいな、というのが私たちの願いです。

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